親知らずの抜歯は痛い?痛みのピークと和らげる対処法を徹底解説

「親知らずを抜くのが怖い」——そう感じている方は、とても多いです。

実際に診察をしていると、「痛みが心配で、ずっと後回しにしてきました」とおっしゃる患者さまに、日々お会いします。その気持ち、よくわかります。知らないことへの不安は、誰でも感じるものです。

でも、事前に正しい知識を持っておくだけで、不安はずいぶん和らぎます。この記事では、抜歯中と抜歯後の痛みの実態、痛みのピークが訪れる時期、そして効果的な対処法まで、丁寧に解説していきます。安心して治療に臨めるよう、ぜひ最後までお読みください。

目次

親知らず抜歯の不安を解消するための丁寧な説明イメージ

そもそも親知らずとは?なぜ問題になりやすいのか

親知らずは、正式には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」と呼ばれます。

永久歯の中で最後に生えてくる歯で、10代後半から20代前半にかけて生え始めることが多いです。ただし、30代・40代になってから生えてくる方もいますし、まったく生えてこない方もいます。上下左右の4本が揃う方もいれば、1〜2本しか生えない方もいて、個人差が大きい歯です。

現代人の顎は昔と比べて小さくなっており、親知らずが正常に生えるスペースが足りないケースがほとんどです。そのため、斜めに生えたり、横向きに倒れたり、歯ぐきや骨の中に埋まったまま(埋伏歯)になったりすることが多くあります。

親知らずが痛みを引き起こす主な原因

親知らずが痛くなる原因は、大きく3つに分けられます。

  • 智歯周囲炎(ちししゅういえん)…親知らず周辺の歯ぐきに炎症が起きる状態。疲れやストレスで免疫力が落ちているときに悪化しやすいです。
  • 虫歯・歯周病…親知らずは一番奥にあるため歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい。虫歯が神経まで達すると激しい痛みを引き起こします。
  • 隣の歯への圧迫…スペースが足りない中で無理に生えようとすることで、手前の歯(第二大臼歯)を強く押し、歯並びの乱れや歯根の損傷につながることがあります。

こうしたトラブルが起きやすい構造を持っているからこそ、多くのケースで抜歯が検討されます。ただし、完全に骨の中に埋まっていて症状がない場合など、必ずしも抜歯が必要とは限りません。一人ひとりの状態に合わせた判断が大切です。

抜歯中は痛いの?麻酔の効果と実際の感覚

「歯を抜く」と聞いただけで、ドキッとする方も多いはずです。

でも、実際のところ、抜歯中に強い痛みを感じることはほとんどありません。抜歯の前に局所麻酔をしっかり効かせてから処置を行うため、「もう終わったの?」と拍子抜けされる患者さまも多くいらっしゃいます。

麻酔前の「チクッ」を減らす工夫

多くの方が心配されるのが、麻酔注射そのものの痛みです。

この点については、表面麻酔をしっかり効かせてから注射を行うことで、麻酔時の不快感を大幅に軽減できます。表面麻酔とは、注射針を刺す前に歯ぐきに塗るタイプの麻酔薬のことです。これを十分な時間をかけて効かせることで、注射の「チクッ」という感覚をほとんど感じずに済みます。

また、麻酔薬をゆっくり注入することも、痛みを抑えるうえで重要なポイントです。急いで注入すると圧力で痛みが出やすいため、丁寧なペースで行うことが大切です。

抜歯中に感じるのは「圧迫感」

麻酔が効いた状態での抜歯中は、痛みよりも「押される感覚」や「引っ張られる感覚」を感じることが多いです。

これは麻酔で痛みの神経はブロックされていても、圧力を感じる神経は残っているためです。「何かされている」という感覚はありますが、痛みとは異なります。もし処置中に強い痛みを感じた場合は、遠慮なく手を挙げてお知らせください。麻酔を追加することができます。

歯科医院での親知らず抜歯処置のイメージ

抜歯後の痛みはいつがピーク?期間の目安を知っておこう

抜歯が終わったあとの痛みについて、正直にお伝えします。

麻酔が切れると、多くの場合で痛みが出てきます。麻酔が切れ始めるのは、処置後2〜3時間ほど経ってからが一般的です。この時間帯に痛み止めを服用しておくと、痛みを抑えやすくなります。

痛みのピークは抜歯翌日まで

抜歯後の痛みのピークは、抜歯当日から翌日にかけてと言われています。

その後は徐々に落ち着いていき、多くのケースで2〜3日程度で痛み止めが不要になるくらいまで改善します。ただし、横向きや埋まっている親知らずなど、難しいケースでは1週間程度痛みが続くこともあります。

また、上顎と下顎では痛みの出方が異なります。下顎の骨は上顎より硬いため、処置の負担が大きくなりやすく、痛みや腫れが強く出る傾向があります。

腫れのピークは抜歯後2〜3日目

痛みと同様に、腫れも気になる症状のひとつです。

腫れは抜歯後2〜3日目がピークとなり、その後1週間ほどかけて落ち着いていくことが多いです。頬が腫れて見た目が変わることもありますが、時間とともに自然に引いていきます。腫れが強い場合は、保冷剤をタオルで包んで頬に当てると楽になることがあります。ただし、冷やしすぎは逆効果になることもあるため、10〜15分冷やしたら数分休む、というサイクルで行うとよいでしょう。

抜歯後の痛みを和らげる4つの対処法

痛みを少しでも楽にするために、できることがあります。

ここでは、抜歯後に実践していただきたい4つの対処法をご紹介します。どれも難しいことではないので、ぜひ参考にしてください。

① 痛み止めを適切に服用する

歯科医院から処方された痛み止めは、指示通りに服用することが基本です。

麻酔が切れる前のタイミング(処置後1〜2時間以内)に服用しておくと、痛みが出る前に薬が効き始め、より楽に過ごせます。「まだ痛くないから」と我慢して飲まずにいると、痛みが強くなってから薬を飲んでも効果が出るまでに時間がかかることがあります。処方された薬は指示通りに飲み切ることが大切です。

② 頭を高い位置に保つ

寝るときや横になるときは、枕を高めにして頭の位置を上げましょう。

頭が低い状態だと血液が患部に集まりやすくなり、ズキズキとした痛みが増すことがあります。複数の枕を重ねたり、クッションで上半身を少し起こした状態にすると、血流が抑えられて痛みが和らぎやすくなります。

③ ガーゼをしっかり噛んで止血する

抜歯直後は、清潔なガーゼを噛んで傷口を圧迫します。

30分程度しっかり噛み続けることで止血が促されます。ただし、力を入れすぎると傷口に刺激を与えてしまうため、優しく噛むことがポイントです。30分経っても出血が続く場合は、ガーゼを交換してもう少し噛み続けてみてください。

④ 柔らかいものを食べる

抜歯後の食事は、傷口への刺激を最小限にすることが大切です。

おすすめの食べ物は、ゼリー・ヨーグルト・おかゆ・野菜スープなど、柔らかくて飲み込みやすいものです。熱いものは血流を促進して痛みを増す可能性があるため、冷ましてから食べるようにしましょう。硬いものや辛いものは、傷口が落ち着くまで避けてください。

抜歯後に絶対やってはいけないNG行動

回復を早めるためには、やってはいけないことを知っておくことも重要です。

せっかく抜歯が終わっても、NG行動をとってしまうと痛みや腫れが悪化したり、回復が遅れたりすることがあります。以下の点に注意してください。

血行を良くする行動は控える

飲酒・激しい運動・長時間の入浴は、血行を促進します。

血行が良くなると傷口からの出血が増え、痛みが強くなる可能性があります。抜歯当日は特に注意が必要で、少なくとも24時間はこれらを避けることをおすすめします。入浴はシャワーのみにとどめ、浴槽への入浴は控えましょう。

喫煙は傷の回復を遅らせる

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。

血液の供給が滞ることで傷の治癒が遅くなるほか、免疫細胞の働きが低下して細菌感染のリスクも高まります。抜歯後はできるだけ禁煙することが、早期回復につながります。

強いうがいは血の塊を流してしまう

抜歯後の傷口には「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血の塊が形成されます。

この血餅は傷口を保護し、回復を助ける重要な役割を持っています。強いうがいをすると血餅が流れてしまい、「ドライソケット」という状態になることがあります。ドライソケットになると強い痛みが長引くため、うがいは優しく行うことが大切です。

傷口を舌や指で触らない

気になっても、舌や指で傷口を触るのはNGです。

触ることで細菌が入り込み、感染やドライソケットの原因になります。「何か変な感じがする」と思っても、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。

こんな症状が出たら要注意!ドライソケットとは

抜歯後の痛みが、日に日に強くなっていたら要注意です。

通常、抜歯後の痛みは時間とともに和らいでいきます。しかし、「ドライソケット」になると逆に痛みが増していく場合があります。ドライソケットとは、傷口を保護するはずの血餅が何らかの原因で失われ、骨が露出してしまった状態のことです。特に下顎の親知らず抜歯後に起こりやすいとされています。

ドライソケットのサイン

  • 抜歯後3〜4日経っても痛みが引かない、または強くなっている
  • 傷口から嫌な臭いがする
  • 傷口を見ると白っぽい骨が見えている
  • 痛み止めが効きにくい

こうした症状が出た場合は、自己判断せずに早めに歯科医院を受診してください。適切な処置を受けることで、早期回復につながります。

1週間以上痛みが続く場合も受診を

抜歯後1週間以上経っても痛みが続く場合は、炎症や感染が起きている可能性があります。

「そのうち治るだろう」と放置せず、歯科医院に相談することをおすすめします。早めに対処することで、回復期間を短くできます。

痛みが怖い方へ…静脈内鎮静法という選択肢

「どうしても怖くて、踏み出せない」という方もいらっしゃいます。

そんな方に知っていただきたいのが、「静脈内鎮静法」という方法です。点滴で鎮静薬を投与することで、眠っているような状態で処置を受けられます。意識はありますが、うとうとした状態になるため、処置中の恐怖感や不安感を大幅に軽減できます。処置が終わったあとも、何をされたかほとんど覚えていないという方が多いです。

歯科治療が苦手な方、強い不安や恐怖心をお持ちの方、複数本の親知らずを一度に抜きたい方などに特に向いている方法です。

静脈内鎮静法による安心な親知らず抜歯のイメージ

難しい親知らずの抜歯は、専門性の高い歯科医院へ

親知らずの抜歯には、難易度の差があります。

まっすぐ生えている親知らずは比較的短時間で抜けることが多いですが、横向きに倒れていたり、骨の中に埋まっていたりする場合は、処置の難易度が上がります。こうした難症例では、歯科用CTで神経との位置関係を立体的に把握したうえで、治療計画を立てることが重要です。

大学病院に紹介されそうな方も、まずは相談を

「他院で大学病院を紹介された」という経験をお持ちの方もいらっしゃいます。

確かに、難症例は専門的な知識と技術が必要です。しかし、口腔外科の専門知識を持つドクターが在籍している歯科医院であれば、院内で完結できるケースも多くあります。「難しいと言われたから諦めていた」という方も、一度相談してみることをおすすめします。

親知らずは必ずしも抜かなくていい場合もある

「親知らずは全部抜かなければいけない」と思っている方も多いですが、それは誤解です。

完全に骨の中に埋まっていて症状がない場合や、まっすぐきれいに生えていてしっかり磨けている場合は、必ずしも抜歯が必要とは限りません。一人ひとりの状態をしっかり診たうえで、抜くべきかどうかを判断することが大切です。「抜くべきか迷っている」という方も、まずは相談から始めてみてください。

アーバン歯科 池袋駅前院の親知らず治療について

池袋で親知らずの治療を検討されている方に、ご紹介したい歯科医院があります。

東京都豊島区、池袋駅から徒歩1分という好立地にある**アーバン歯科 池袋駅前院**は、親知らずの抜歯治療に力を入れている歯科医院です。仕事帰りや買い物のついでにも立ち寄りやすく、通院のハードルが低いのが助かります。

口腔外科専門のドクターが多数在籍

同院には、口腔外科学会に所属するドクターが多数在籍しています。

埋まっている親知らずや横向きに生えている親知らずなど、難易度の高い症例にも対応可能です。大学病院を紹介されがちなケースでも院内で完結できる体制が整っているため、「何度も病院をたらい回しにされた」という経験がある方にも安心していただけます。

痛みへの徹底した配慮

同院では、表面麻酔をしっかり効かせてから注射を行うことで、麻酔時の不快感を軽減しています。

外科的な負担を最小限に抑えることで、術後の腫れや痛みにも配慮しています。また、希望に応じて静脈内鎮静法にも対応しており、眠っているような状態で処置が受けられます。歯科治療が苦手な方でも、安心して臨める環境が整っています。

初診当日の抜歯・複数本の同時抜歯にも対応

「何度も通うのが大変」という方に嬉しいのが、初診当日の抜歯への対応です。

予約状況によっては、初診当日に抜歯まで進めることができます。また、複数本の同時抜歯にも対応しているため、時間を有効に使いたい方にとって大きなメリットです。

歯科用CTによる精密な治療計画

事前の検査では歯科用CTを活用し、神経との位置関係まで立体的に把握したうえで治療計画を立案します。

写真や動画を用いた丁寧な説明も行われるため、「何をされるのかわからない」という不安を感じにくい体制が整っています。厚生労働省研究倫理審査会認定・JDA認定の歯科衛生士が在籍しており、専門性の高い医療体制が整っています。

日曜診療や19時以降の診療にも対応しているため、平日の昼間に時間が取れない方にも通いやすい歯科医院です。

まとめ

親知らずの抜歯は、正しい知識を持っておくだけで、ずいぶん不安が和らぎます。

抜歯中は麻酔がしっかり効いているため、強い痛みを感じることはほとんどありません。抜歯後の痛みのピークは当日から翌日にかけてで、多くの場合2〜3日で落ち着いていきます。痛み止めの適切な服用、頭を高くして休む、柔らかいものを食べる、といった対処法を実践することで、回復をサポートできます。

また、飲酒・喫煙・激しい運動・強いうがいといったNG行動を避けることも、早期回復のために重要です。1週間以上痛みが続く場合や、日に日に痛みが強くなる場合は、ドライソケットなどの可能性もあるため、早めに歯科医院を受診してください。

「怖い」「痛そう」というイメージで後回しにしてきた方も、まずは一度相談してみることをおすすめします。

「親知らずは怖い」ではなく、「正しく知れば、怖くない」——そう感じていただけるよう、丁寧にサポートします。

池袋で親知らずの治療をお考えの方は、ぜひ**アーバン歯科 池袋駅前院**へご相談ください。口腔外科学会所属のドクターが、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案します。初診当日の抜歯や静脈内鎮静法にも対応しており、不安な方でも安心してご来院いただけます。日曜診療・19時以降の診療も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

【著者情報】

羽山先生|アーバン歯科 池袋駅前院

院長 :羽山 開智

こちらに来る前までは他院にて全般的に歯科治療をしていました。
患者様には安心して治療していただけるよう丁寧な説明を心がけております。
安心して治療を受けていただける医療を提供したいと思っております。

略歴

2021年 歯科医師免許取得
2022年 神奈川県内の歯科医院にて勤務医
現在に至る

出勤日

  • 日曜日
  • 火曜日
  • 水曜日
  • 木曜日
  • 土曜日

担当科目

  • 一般歯科
  • 審美〈セラミック治療〉
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